理事長所信
Greeting
理事長所信
温 故 知 新
~持続可能な未来のために~

第52代理事長
加藤 満久
松原青年会議所は全国で452番目の青年会議所として、1970年9月20日に「明るい豊かな社会の実現」を目指して熱い情熱と志を持った青年たちが集い、この松原の地で誕 生しました。
以来52星霜を経た今、私たちは人類がこれまで経験したことがない危機に直面してお ります。
年々増加の一途をたどる異常気象に見られる気候変動の問題に加えて、新型コロナ ウイルスの世界的な流行による危機が続いております。そして、これまで経験したことがな い危機に由来するのは、その危機が折り重なっているからだけではありません。
世界中が一 斉に打撃を受け、世界中の人々の生命と尊厳と生活が急激に脅かされ、助けを必要とする状 態に陥ることはなかったからであります。このような世界的な危機に対して、我々は傍観者 になるのではなく、真摯に向き合い、英知を集結させ乗り越えて行かなければなりません。
私たちは、地域のために、未来の宝である子どもたちのために、まちづくりに熱い情熱を もって取り組んでこられた多くの先輩方が築いていただいた伝統と歴史があります。「明るい豊かな社会の実現」のために、この創始の精神に思いを馳せて過去の歴史から学び、 新たな生活様式に則った事業、所謂ニューノーマルな定例会や事業を試行錯誤していくこ とで、持続可能な未来に向けた新たな価値を創造していかなければなりません。

明るい豊かな社会を創造するためには、市民・行政・各種団体・企業との協働が必要不可欠です。しかし、その協働事業も2年続けて中止となってしまいました。
ですが、この地域には「協働」というすばらしい言葉があります。この言葉は、愛する松原のために市民・行政・各種団体・企業も一体となって様々な事業を展開し、この地域の「文化」となっております。この「協働」をもって同じ思いをもった多くの人が集い、力を合わせれば、いかなることも成し遂げることができます。そのためには、まず我々が率先して動くことが必要となります。
現在は今までの時代と異なり集まりにくい時代にあります。オピニオンリーダーとして、新たな工夫を用いて、行政・各種団体・企業をまとめあげることが求められております。
それができるのが、(一社)松原青年会議所です。新たな生活様式に則った事業を試行錯誤して、ニューノーマルな協働事業を創造していき、我々の運動について一番理解していただいている先輩諸兄にご協力を仰ぎ、共に協働していくことで、持続可能な未来を共に創り上げ青年会議所の力を存分に発揮し、青年会議所運動を邁進してまいります。

未来を担い、未来を支えていくのは、今の子どもたちです。
未来の主軸となるのは子どもたちでありますが、その子どもたちを育成していくのは我々、青年であります。いかに立派な思想や文化も想いを継承できなければ、衰退してきます。そうした文化や想いを継承していく担いは、我々ができる役割であります。
ただ近年、特にニュースなどで取り上げられることが多い虐待やインターネットによる誹謗中傷や、いじめ問題の陰湿化に加えて、コロナの影響により様々な差別を受けている事例が少なくありません。悲しいことに、子どもが自ら命を絶つことも増加し続けており、国が統計をとり始めた1978年以降において、2020年は過去最多となっております。
今の子どもたちを取り巻く環境は、我々が子どもの時とは大きく変わっております。様々な情報過多の環境に加えて、コロナ禍によって教育の機会だけでなく、友達と会って友情を深める機会も少なくなり、子どもたちは大きな被害を受けております。
我々、青年会議所には子どもたちを健全育成する重要な担いがあります。そこで未来を担う子どもたちがいきいきと成長することで、思いやりと感謝の気持ちを育むことが地域の発展へ繋がると考えます。
日本の武道では「礼に始まり礼に終わる。」礼儀が大切にされてきています。礼節を学ぶことにより子どもたちの心の育成と文化を継承していかなければなりません。コロナ禍の現在、子どもたちの安心安全な環境を行政と協働し整えて、ニューノーマルな青少年育成事業の取り組みをすることによって、このまちの未来を担う子どもたちへの心の育成に力を注いでまいります。

時代の流れとコロナ禍の影響もあり、社会の取り巻く環境も大きく変化したことで、入会者が少なくなっております。また40歳を迎えるメンバーは卒業しなければならず年々会員数は減少しています。
このままの状態が続くことによって、待っている近い将来は「解散」という危機的状況に他なりません。
かつて我々(一社)松原青年会議所も100名近い同志が集う団体であったことも事実であります。現在はコロナ禍と言う時代背景にあって非常に難しい状況にあることは、見過ごすことのできない問題ではありますが、過去と現在で何が違うのかを追求する必要があると考えます。
その上で今の時代に合った「奉仕、修練、友情」の三信条を探求することが大切です。共にまちのために汗を流し、共に磨きあい事業を構築し、共に友情を深め合うことによって、持続可能な組織を構築していくことが重要なポイントであると考えます。そして、メンバー全員で会員拡大に取り組むことによって、メンバー全員が拡大に対しての意識を持ち、会員拡大していく雰囲気を作り、総力戦で仲間を増強することへの挑戦をしていくことが重要であると考えます。

新型コロナウイルスの世界的流行によって、パンデミックと言う言葉が多く使用されるようになり日常化してきました。それとあわせてインフォデミックも盛んに言われるようになりました。
インフォデミックとは、ネットで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象のことです。情報過多の現在、当たり前のように多くの情報が飛び交う中、現代社会を生き抜くには、何が正しい情報なのか、何が正しくない情報なのかを見極めることが重要になります。
正確な情報発信と情報受信を行うことで、地域の皆様との活動を円滑にしていくことが、まちづくりの要であります。地域の皆様との情報を事務局にて円滑にすることを計らうことで、まちや地域への一助になると考えます。

私は、2018年8月24日に入会し、4年目を迎えることになりました。入会して2ヶ月もしない時に、当時の理事長よりご連絡をいただき、何もわからないまま委員長予定者の任命を賜りました。
それから何度となく退会しようと考えたこともありました。
ですが、私を信じて任命していただいた理事長、また副委員長をはじめ委員会メンバーが支えてくれました。そして、この理事長のために、もう少し頑張ろうと踏みとどまりました。今振り返っても、あの時の初委員長の経験が私の原点であり、多くのことを学ばせていただきました。本当に良かったと思います。それから市民まつりの委員長、副理事長を経て、本年度第52代理事長に就任させていただきます。
このコロナ禍の時代においては、「今までと同じ」という訳にはいかない部分が沢山あります。ただこんな時代だからこそ、先人の経験や知恵を学ぶことが重要であると思います。
ですが、これは決して懐古主義と言うことではありません。
こんな先の見えない時代だからこそ、温故知新の気持ちをもって先人の経験や知恵を学び活かすことによって、個人でも、団体でも、持続可能な未来を切り拓くためのヒントがあるのではないかと考えます。

このコロナ禍の時代を経験したことは、
将来の大きな財産となり力になります。
まずは一歩踏み出すことからはじめましょう!
持続可能な未来のために。
基本方針
- 地域のオピニオンリーダーとしての持続可能なまちづくり
- 未来を担う日本の宝、一人ひとりが輝く青少年の育成
- ニューノーマルな人財開発、リーダーの育成
- 組織の情報発展と円滑な情報運営
- 感染症対策の充実
- WEB を使った事業構築
- メンバー間の強固な関係構築
組織構築及び運営方針
1.市民まつり会員開発委員会設置
- 市民まつりや市民マラソンの運営協力
- 先人の伝統を新しい思考で創造し、地域に欠かせない組織を構築
- 人間力を向上させ、次世代のリーダーの育成
2.未来室に青少年育成委員会を設置
- 未来を担う子どもたちに、新しい生活様式に合った、事業の構築と事業を通じ、道徳心を育てる環境の整備